Saturday, January 11, 2020

”歩いてこそ”のハドリアヌスの長城


大型バスや車で行って ハドリアヌスの長城を写真ストップ、
英国周遊ツアーでよくある行程です。

ハドリアヌスの長城は 紀元122年 時のローマ皇帝ハドリアヌスの命により
建造された118kmにも及ぶ長城。
どんどん領土を広げた古代ローマ帝国の最北西の境界線でした。

防御壁が続いているだけではなく1.5kmごとに監視所があったり
約6km間隔で要塞も建ててありました。
今はもう端から端まで残っているわけではないので
スポット スポットをイングリッシュヘリテッジなどが管理して
見学できるようになっています。

前日 聖なる島リンダスファーンを訪れるために泊まった
B&Bにこんなのが置いてありました。

 
”ノーザンバランドの25クラシックウォーク” パック。
その一つは
”自然を楽しみながら ハドリアヌスの長城のベストスポットも
通れるコース” って書いてあります。
じゃあ 行かなきゃ 




スタートはSteel Riggの駐車場
ここから北に進み ぬかるみの牧草地を抜け
葦の湿地帯に入ります。かなり ドロドロ
自然を楽しむって こういう事??などと思いながら歩く、、、、

説明書きには 湿地帯に入るとボードウォーク・板の遊歩道があるって
書いてるけど どこにも見つからない、、、
もう ブーツはほとんど浸水、、、
諦めて他のルートを探そうとしたら ありました!

でも この遊歩道、濡れてるので つるっつるっ なんです、、、
転んで怪我したくないと 湿地帯を歩くドミニク、、、
私は濡れたくないので 恐る恐るゆっくりゆっくり 進む


やっと もう一つの遊歩道とのT路地まできました。
で 振り向くとこのサイン


Footpath Closed!
って 私たちが通ってきた遊歩道の事。
滑るから 危ないって、、、、
それなら 反対側から歩いてくる人たちもいるんだから(我々!)
両側にお知らせ 置いてよー 
これって イギリスの道路封鎖でもよくある!
もっと前の角のとこにお知らせ 置いといてよって、、、

こっちの遊歩道には滑り止めが貼ってあります。




この先から 3つ丘を超えてやっと長城に到着



霧雨に降られたり いきなり暗くなったと思うと お日様が
顔出したり、、、不安定な天気。
でも虹も出たんです、、、写真には撮れなかったけど、、、残念


さて この上の写真は ハドリアヌスの長城ベストスポットの
1つとしてよくでています。
前からどこかなあ と気になっていて、、、
場所の名前は Sycaamore Gap
Sycamoreは真ん中の木の名前、西洋カジカエデ

そしたら ほら ここ


嬉しかったあ





上り下りの11km 結構歩きがいのあるコースでした。



Tuesday, January 7, 2020

Lindisfarne " 聖なる島・Holy Island"



2020年の歩き初めは 聖なる島と呼ばれる
Lindisfarne リンディスファーンを一周約10km

約160人の人が住むこの島はイングランドの最北東に位置しています。



     7世紀アングロサクソン7王国の1つであったノーザンブリアの王
     オズワドの要請で 聖エイダンが島に修道院を創建し 
                  この島は北部イングランドのキリスト教化の拠点となりました。


7世紀末頃から同修道院の修道僧たちが制作した装飾写本
リンディスファーンの福音書は 渦巻き、組紐、動物模様を
組み合わせた美しいケルト様式の装飾で有名、3大ケルト装飾写本に
数えられ 大英図書館に所蔵されています。

リンディスファーンはフランスのモンサン ミッシェルと同じ様な
 タイダルアイランドで潮が満ちると島になり 干潮では
本土と繋がり 歩いて渡れる様になります。


Pilgrims Crossing ピルグリムス クロッシングは 巡礼者たちが
引潮の時に砂の上を歩いて渡ったルート 約4kmあり、木のポールが砂の上に
ずっと並んで立っています。

イラストの地図でわかる様に
The Causeway という 車で渡れる道が作られています。この道も
満潮では通れなくなるので チェックが必要です。
こちらがサイト リンクします。


満ち潮時のThe Causeway
一ヶ月に一回は無理して渡って救助される車があるんだそうです。



島に入ってすぐの駐車場に車を止めてウォーキングの始まり。
まだ引潮になり始めてすぐなので 車で The Causewayは
渡れても Pilgrims Crossingは かなり長めの長靴でも履いてないと
渡るのは無理そう、、、
島を一周すると ちょうど一番の引潮時に戻って来れそうなので
Pilgrims Crossing は後回しにすることにしました。

海岸沿いに歩き始め目指すは 修道院痕


現在English Heritage が管理する修道院痕に残る建物は
12世紀ノルマン時代のもの


島の南西に位置する St Cuthbert's  Island
St Cuthbert は7世紀後半にリンディフファーン修道長を務めた
有名な聖人。亡くなった後も彼の霊廟で祈ると様々な奇跡が起き
この島に多くの巡礼者をもたらしたという
カンタベリー大聖堂の トマス ベケット
ウェストミンスターアビーの エドワード懺悔王 
みたいですね。

次 島の南東にあるのは Lindisfarne Castle




1550年 北部イングランドをスコットランドから守る為に
建てられました。1901年カントリーライフ雑誌社オーナーの
Edward Hudsonが城を買取り
Edwin Lutyens エドウィン ラッチェンスに依頼してアーツ&クラフツ
様式にリノベーション、庭はガートルード ジーキルが
手掛けています。現在National Trust が管理


城の高台からの眺め

次に目指すは北東のEmmanuel Head
高さ約10mの白いピラミッド

19世紀初めに建てられたイングランド初のDay Beacon 
灯のない灯台の様な役目をするもの、、、。

  写真の真ん中下ぐらいに小さーく写ってます

ここまで来たら 目指すはPilgrims  Crossing !


潮は引いて グットタイミング



裸足で渡る巡礼者の足跡??

聖なる島のウォーキング
新年の歩き初めぴったり

Wednesday, May 15, 2019

菜の花畑と美味し〜いパブランチ ウォーク

 延々と続く菜の花畑のあとは 地元の食材を使った料理で
数々の賞をとってるパブでランチ。 目にお腹に大満足のウォーキング



ウォークの始まりは東ヨークシャーのNorth Newbald
人口800人ほどの小さな村

村の中心にはGrade Iでリストされている ノルマン様式の教会があります。


1104年築 ノルマン建築の典型的なアーチ
東ヨークシャーで一番美しい教会と呼ばれています。


村の外れから麦畑に沿って登り




サンザシ/ Hawthorn も真っ盛り


あんまりお天気がいいので羊たちも日陰で避難、、、
早く毛を刈ってもらわないと かなり暑そう、、、。




写真では伝えきれない、、、とにかく一面真っ黄色!


菜の花を歩いて Sanctonの村へ
今回のウォークの目的の一つは ヨークシャーのガストロパブの1つ
で食べれる ヨークシャーランチ


ヨークシャーランチはローカルの食材を使ってあるランチセット
2コース £17.95
3コース  £19.95
と とってもリーズナブル


前菜 地元の燻製たらの入ったケジャリーとトムの半熟卵
コリアンダーとねぎ

ケジャリーのアランチーニ版!これ 美味しい


やわらか〜い子羊にクリーミーなマッシュドポテト
これも地元のロースト人参に 小さなパスティには
えんどう豆とミントのペーストが入ってる



ダークチョコとハニコームのティフィン
ジンジャーアイスクリーム添え

一つ一つとっても丁寧に作ってある、大満足

お腹いっぱいになったところで North Newbaldまで
あと6kmのウォーク
ひたすら平らなので楽チンだけど 結構長く感じたのはランチに飲んだ
ワインのせいかなあ、、、、。


とってもフレンドリーな馬
みんな寄ってくるんだけど いまいち怖いんだなあ、、、


この牛たちの間を歩くのは結構緊張、、、ブルもいるし、、、
子連れの雌牛もいっぱいだし、、、

North Newbaldから15KMの サーキュラーウォーク
楽しかったあ

Monday, April 15, 2019

Constable Country Walk




この写真の風景 見覚えありますか?

では こちらの絵は? ロンドンの国立美術館にある絵です。



随分木の生え方が変わってますが 川と画面左のおうちはそのまま、、
絵の題名は The Hey Wain/ 乾草車”
作者は ジョン カンスタブル

今回ウォークは カンスタブル カントリー ウォーク
19世紀のイギリスを代表する画家の足跡を巡るウォークです


地図の詳細はここをクリック



ウォークの出発はDedhamの村
ここはエセックス州とサフォーク州の境界線上にあって
ストウ川を渡るとサフォークに入ります。
川の側の駐車場に車を止めて いざ出発
Dedhamまでロンドン中心から1時間半ちょっと

駐車場の向かいにあるのはDedham Mill
もともとはジョン カンスタブルの父親が持っていた
水車小屋のあった場所ですが 今残ってるのは名前だけ、新しい
マンションが立っています。

ジョンの父親は裕福な製粉業者で
Dedham Mill を手に入れる前は これから訪れるFlatford にも
製粉のための水車小屋を持っていました





 この絵は Dedham Lock and Mill という
カンスタブルの油絵のスケッチ
水車小屋と閘門に 真ん中には今もそのままの
Dedham Parish Church が見えます。


橋を渡って右にフットパスのサイン
ストウ川沿いにFlatfordの村まで 歩きます




The National Trust の管轄です



カンスタブルの絵になりそう?



Blackthorn /スピノサスモモ 花盛り
秋には黒いベリー(sloe/スロー)がなってジンの香りづけに
使われます。(スロージン)



ハリーポッターに出てきそうな 柳の木


橋を渡ってFlatfordの村に到着





ここにはナショナルトラストのカフェ、お店、トイレと
ジョン カンスタブルに関する資料館もあります。



資料館の地図
カンスタブルの作品と描いたスポットと示す地図
歩いて5分のところが 有名な The Hey Wain スポット



カンスタブルのThe Hey Wainは イギリスではカレンダーとして
複製されたり、チョコレートやクッキーの缶に使われたり
イギリス人にはとっても馴染みのある絵の一つです。




ここからまた 少し足を伸ばして 
カンスタブルが幼少期を過ごした村East Bergholtまで歩きます



高台からDedhamの教会が見えます





East Bergholt
小さな村のわりには 随分大きな教会
15−16世紀にかけて 建てられた The Church of St Mary the Virgin

敷地の中に 面白い物を見つけました



The Bell Cage 鐘の檻!?!


この教会 建て始めたはいいものの ベルタワーを立てる前に
資金がなくなってしましい 工事が中断。
ベルタワーに設置すべく作らせた5つの鐘を仮の小屋を作って
鳴らせるように1531年 Bell Cageが作られました。

結局 いつまでたってもタワーが立つことはなく
ベルもそのまま、、、、イギリスらしい話、、、、。



ジョン カンスタブルの家は壊され 今は新しいレンガの一軒家が立ってます。
敷地を囲む柵にプレートがあります。

日本ではターナーほど知られてないようですが
同じ時期に活躍した画家で フランスの印象派にもとても影響を与えています。

彼が生きていた時はイギリスよりフランスでの人気が高く
パリの画廊のオーナーから”そんな島国でくすぶってないで大陸に出るべきだ”
と勧められたそうです。

彼の答えは ”知らない大陸で金持ちになるより 大好きな
イギリスで貧乏でいるほうが良い”、、、、、

彼の絵の雲の描写は素晴らしいものがあります。
彼の描く空はまさに変わりやすいお天気のイギリスの空。
大陸のそれとは違うイギリス特有の雲です。
きっと 彼はそれが描きたかったんだろうなあ、、、。